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ふれあいセミナー10周年=日本語センター=千人が友情刻んだ好企画=記念式典にOB150人参集=支えた教師らも涙

ニッケイ新聞 2009年1月29日付け

 【既報関連】二十日に始まった『第十回日本語ふれあいセミナー』(ブラジル日本語センター主催)の期間中、二十三日午後七時から北海道協会館で同セミナーの十周年式典が行なわれ、約二百七十人が参集した。「非常にエモーソン。ここで約千人が深いアミザージを育み、大きく成長していった」――、立案者で当初から携わってきた日下野良武副理事長は感慨深そうに挨拶し、協力者、協力企業に深い感謝を表した。教師、集まった百五十人のOB生、十期生らの割れんばかりの拍手が会場に響き、賑やかな同窓会は夜遅くまで続いた。
 「どうしたら若い世代の子供らが日本語を勉強したくなるか、それを考えてゆくのが日本語センターの役割だ」――。十二年前、同センターの役員五人で毎月開いていた日本語教育の〃見直し会〃から生まれた日本語ふれあいセミナー。
 見直し会メンバー、日下野副理事長、青木敏枝理事は以来十年間企画運営に携わり、佐藤吉洸副理事長は第六回まで実行委員長を務め、同セミナーを他の教師らと支えてきた。
 三人をはじめとする〃縁の下の力持ち〃の教師らは、顔をほころばせて十周年記念式典に集まった百五十人のOB生を迎え、時に歓声をあげ、時に涙を浮かべ再会を喜んでいた。
 志村マルガレッテ実行委員長の司会、谷広海理事長のあいさつで式典が開幕。
 「甘い甘いサトウですが、本当は辛く厳しかった佐藤です」と、特にOB生の笑いを取った佐藤元実行委員長は、「携わった六年間は宝物。この経験を大きなプラスにして、移民二百年への歴史を皆で作って」と激励した。
 OB生を代表して挨拶した行徳政士さん(17、四世)は、現在モジ・ダス・クルーゼス文協青年部の副部長を務める。「ここで成長できた。何かあったらいつでも飛んでいくので呼んで」。
 その頼もしい姿に、青木理事はうっすらと涙を浮かべ、「言葉では表せません。感慨深いものがありますね」と頷いていた。
 式典では、歴代の教師、モニターらに生徒から花束が渡されるシーンもあり、心温まる雰囲気で乾杯。ブッフェの食事を囲みながら、賑やかに再会のひとときを過ごしていた。
 マット・グロッソ、パラナ州など遠方から夜行バスで参加するOB生らもおり、同企画が参加者の心に残り続ける〃ふれあい〃となっていることを感じさせた。
 日下野副理事長は、「子供たちが日本語を通して日本に親しむ場」と同セミナーを位置付け、ブラジル全体の日本語教育を底上げすることを視野に入れ、今後も続けていきたいと話していた。

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