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山口県人会=新会館建設へ強い意欲=平中会長「褌締め直す」=130万レで3階建て構想=宿舎15室で運営安定

ニッケイ新聞 2009年2月19日付け

 「なんとしても新会館を建てたい」。ブラジル山口県人会の定期総会が十五日にサンパウロ市の同会館で行われ、平中信行会長はそのような強い意気込みを会員ら七十人に説明した。三階建ての中に宿舎十五部屋を備え、百人が座れる大サロンを作る構想だ。「完全に決めたら、改めて皆さんに協力をお願いします」と平中会長は頭をさげ、「不況で難しいのは百も承知だが、チャンスは今しかない。日本の理解者や企業に協力を求めていくつもり」と熱く訴えた。

 三年前から温めている新会館構想。六年目を迎えた平中会長は毎年、母県に行く度に、県知事はじめ、関係者に協力を訴えている。
 「夕方は学生でいっぱいになり、この辺は身動きできなくなる。メトロ駅が近くて立地がいいから、それを会運営に活かさない手はない」。定期総会の最後で平中会長はそう説明し、〇九年県人会予算の収入六万五千レアルの約半分、三万三千レアルを占める寄宿費・会館賃貸料を伸ばして、定期収入として安定させる方策を説明した。
 現在十室だが、新会館では「最低十五室を確保したい」。近年近隣には大学が林立し、新築なら需要は高い。現会館は同じ頃に続きとして建てられた隣家が歴史的建造物に指定されたぐらいに古く、「雨漏りとシロアリが問題」という。
 敷地は間口十メートル、奥行き三十二メートル。市建築基準では、道路側を五メートルと奥一メートルを空ければ両脇はびっしり建築できる。
 一昨年までは四階建て構想だったが予算を削減するため、昨年から三階建てに縮小した。総工費百三十万レアルのうち半額を県に負担してもらう交渉をしているが、残りは日本側の民間協力者とブラジル側で負担しなければならないからだ。
 県人会に理解が深い二井関成知事が昨年四選目を決めたことから「今が好機」と平中会長は考え、「まずはブラジル側の誠意を見せ、ふんどしを締めなおす」と構想を固めている。
 井上ロベルト副会長の司会で進められた総会ではその他、〇七年の創立八十周年での県知事、〇八年の慶祝団の来伯を振りかえり、母県との交流が盛んになってきていることが報告された。
 また〇八年の事業・会計報告が拍手で承認された。福田稔会計理事は収入八万七百二十三レアル、支出が十万千七百十八レアルで、一万四千余レアルが赤字になったと報告。単年度では赤字だが、はみ出したのは〇七年に企画した八十周年記念誌発行費用(一万五千レアル)で、実際には〇七年の余剰金でまかなわれており、通年では赤字ではないと説明された。
 〇九年の事業計画は広谷耕作総務理事、予算は安部薫会計理事から説明され、共に承認された。
 平中会長は「今年からカラオケなどを毎週行い、親睦活動を再開するように努力する」との抱負をのべた。続いて新年祝賀会で持ちより料理に舌鼓をうち、和やかに半日を過ごした。

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