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東西南北

ニッケイ新聞 2009年3月10日付け

 八日夕方、花火が連続して打ち上げられ、テレビではコリンチアンス選手として二度目の登板のロナウドがヘディングシュートを決めた場面や、狂喜するファンとフェンス越しに喜ぶロナウドの様子を放映。ファンがよじ登り、フェンスの一部破損後、審判がロナウドにイエローカードを出した時は、アナウンサーが「気持ちのわからない奴だ」と非難する場面も。痩せても(?)枯れても怪物は怪物。体重が更に減り、楽に走れるようになったら本物だ。
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 ペルナンブコ州の九歳女児中絶処置関係者と母親をカトリック教会が破門した件では、ルーラ大統領や複数の閣僚からも批判の声。問題の神父は「中絶は強姦より罪が重い」と言うが、強姦された女性の命は胎児の命より軽いのか。性的犯行被害者の多くが、加害者を訴えることも出来ず泣き寝入りの例や、出産後の養育費も仕事もなく苦労している例を八日付エスタード紙が報道。国際婦人デー当日に、女・子供の立場の弱さはまだまだ変わらないと思わされた人も多いかも。
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 一方、〇七年のブラジルでは女性が男性より収入が多い家庭は一〇・九%、女性だけが収入を得ている、または、女性が家計を支える中心という家庭は三〇%になったとのIBGE報告が八日付フォーリャ紙に。一九八二年は三・一%と一三・一%だったことから見れば大きな変化。女性の学歴向上などが原因か。
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 サンパウロ州フェラース・デ・ヴァスコンセーロスの病院で出産した妊婦が、三度の超音波検査で双子と言われていたのに、一人しか生まれてないといわれ大騒ぎ。病院側は検査ミスと説明するが納得しない両親。検察庁も捜査に乗り出した。

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