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サンパウロ市議会と伯養殖漁業協会=ニュートン名誉教授を顕彰

ニッケイ新聞 2009年3月12日付け

 サンパウロ市議会とブラジル水産養殖漁業協会(ABRAq)は八日午前、水産学者でパウリスタ州立大学(UNESP)名誉教授のニュートン・カスタグノーリ氏を、サウーデ区の在ブラジル原爆被爆者協会事務所でオメナージェンした。
 同氏が昨年十二月に名誉教授に就任したことを受けて、以前から交流のあったABRAq理事の平崎靖之氏がオメナージェンを企画。また羽藤ジョージ市議の推薦で、サンパウロ市議会からもオメナージェンのプラッカが用意された。
 ニュートン氏は、JICAを通じて一九六九年に八カ月間、日本の東京都で漁業再生を学んでおり、またブラジルの水産業界には日系人が多いなど、日本との関わりが深い。
 当日は祝辞を述べるために、京野吉男ブラジル日系協会長、遠藤マリオ同副会長、千坂平通JICA聖支所長、森田隆・原爆被爆者協会長ら二十人余りが駆けつけた。
 ニュートン氏は、平崎ABRAq理事からパウの木で出来たチラピアの木彫を受け取ると、感謝を表しながら、言葉がわからなくて苦労したという四十年前の日本研修を思い出し、涙を流す場面もあった。
 平崎さんによれば、市議からのオメナージェンを直前まで知らなかったニュートン氏は、駆けつけた羽藤市議からプラッカを手渡されると「夢のようだ」と感激したという。

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