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首都ブラジリアで傘踊り=県人会グループを招待=地元イベントで好評博す=カルモ公園の桜も植樹

ニッケイ新聞 2009年3月19日付け

 鳥取県人会の郷土芸能「しゃんしゃん傘踊り」のグループがブラジリア日系団体の招待を受け、二月十五日に同地で開かれた日本舞踊イベント「日本舞踊民舞」に参加した。ブラジリアから招待を受けたのは、同グループのみ。交流を記念して、サンパウロ市のカルモ公園で育てられた桜の苗の植樹も行なわれた。

 同イベントはブラジリア老人会(高橋実会長)、ブラジリア日伯文化協会(松永竜雄会長)、直轄区日系協会(Nikkey-DF、梅田寛ヴァルデマール会長)が共催。
 傘踊りグループがポッソス・デ・カルダスの日本週間に出演した際にブラジリアの関係者と知り合ったことがきっかけで、今回の招待が実現したという。サンパウロ市からは同グループの五十人のほか、本橋幹久県人会長、加藤恵久前会長などが同地を訪問した。
 一行は十四日に衛星都市タグアチンガに到着後、市内の公園に桜の苗二本を植樹した。この苗はカルモ公園桜植樹委員長などを務めた西谷博・県人会元会長が育てたものだ。
 同日夜にはタグアチンガ日伯文化協会の会館で交流会が開かれ、傘踊りも披露するなどして親睦を深めた。
 十五日、本番の「日本舞踊民舞」はキリスト教系社会団体LBVの講堂で開催。全部で三十一の演目のうち、地元日系団体の芸能関係者が十の出し物、傘踊りグループの一行が残り二十一の演目に出演した。
 傘踊りのほか、日本舞踊やカウボーイダンスなども披露。最後は会場全体で百周年記念曲「海を渡って百周年」を踊り、盛況のうちに閉幕した。
 本橋幹久県人会長は訪問を振り返り、「たいへん喜ばれ、大成功だった。会としてもブラジリアの人たちとの良き交流ができ、とてもよかった」と話していた。

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