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1966年のぶらじる丸=「同船者で集まりたい」=原さんが連絡呼びかけ

ニッケイ新聞 2009年3月19日付け

 「一九六六年五月三日に横浜を発ったぶらじる丸同船者の方いませんか――」。ポルト・アレグレ在住の原英春さん(62、長野県)が、同船者を探している。
 渡伯して四十三年が経とうとしているが、現在まで同船者同士の連絡は全く無く、「バラバラの状態。みんなどんな風になったのか、連絡が取り合えるようになれば」と原さんは期待を表わす。
 ぶらじる丸はハワイ、ロス、パナマ、キュラソー、カラカス、ベレン沖、リオを経由して同年六月十三日にサントス港に着岸した。
 原さんによれば、乗船者はだいたい二百から三百人くらいで、そのほとんどはサントスで降り、そのままパラグアイへ向かった人も多い」という。「第何回船か覚えていないが、カラカスには普通は停まらない。記憶にある人は連絡して」と呼びかける。
 原さんは力行会を通して渡伯、同船では他にも十数人が力行会を通じて移住したそうだ。
 移住後はサンパウロ市近郊のイタクアケセツーバ市で三カ月ほど養鶏をした後、リオの石川島造船所で四年間働き、現在はポルト・アレグレ在住。
 今まで数人の同船者と出会ったものの、それっきり。原さんは、文協の移民史料館や元海外移住事業団のJICAで乗船者名簿を探したが、見つからなかった。
 「日本へ帰っている人も結構いると思うが、心の中で同船者がどうしているかずっと気になっていた。十人でもいいから集まって、今後つながりがもてたら嬉しい」と話している。
 心当たりのある方は原さんまで連絡を。住所=Av.Independencia,855,apt-1001,CEP90035-076,Porto Alegre-RS、電話=55・3398・0191、メールアドレス=hhara@terra.com.br

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