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稚児行列が華やぎ添え=リベルダーデ=仏連「第43回花祭り」=今年も東洋街で盛大に

ニッケイ新聞 2009年4月7日付け

 【既報関連】サンパウロ市リベルダーデ広場で開催されていた「第四十三回花祭り」(ブラジル仏教連合会主催=采川道昭会長)の最終日四日午前十時から、同会場で潅仏法要と稚児行列が行われ、見物人や来賓、マスコミ関係者で賑わった。
 午前十時に始まり、むつみ幼稚園児とボーイスカウトの子どもたち、エスペランサ婦人会コーラス部による歌声が響く中、各宗派の僧侶が甘茶を注いだ。
 続いて、采川会長は釈迦の誕生を説明し、「大きな救いの道や知恵が二千五百年以上続いていることはありがたいこと」とあいさつした。
 また池崎博文リベルダーデ文化福祉協会長、上原幸啓文協会長、丸橋次郎首席領事、ウィリアン・ウー連邦下議がそれぞれ来賓のあいさつを述べ、甘茶をかけた。
 法要後は甘茶かけをする観客に菊の花束が配られ、白塗りでおそろいの衣装に身をまとった稚児らが、母親に手を引かれながら白象と一緒に稚児行列を行った。
 椎の実学園の生徒らによる鼓笛隊、むつみ幼稚園の園児らが鳴らす打楽器が軽快なリズムを刻みつつ、お練りは東洋会館まで続いた。クルトゥーラTV局も取材に訪れるなど、関心の高さを伺わせた。
 参加者の一人、菊地鶴子さん(84、北海道)は、「この日を楽しみに、たいてい毎年来ています。お釈迦さまの誕生を覚えて、平和な世の中を願っています」と話していた。

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