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浜松市=小学校の楽しさ知って=先生役の大学生奮闘

ニッケイ新聞 2009年4月7日付け

 【静岡新聞】公立小への入学を控えた外国籍児童のための学校体験教室「ぴよぴよクラス」(浜松国際交流協会主催)が二十七日まで、浜松市南区の市立遠州浜小で開かれている。〃先生〃役は幼児教育を学ぶ大学生や日系ブラジル人の大学生。「自分の経験を生かして、学校の楽しさを知ってほしい」と奮闘中だ。
 春休みを利用した五日間の教室はことしで四年目。同校を含めた市内四校に入学予定のブラジル人九人、フィリピン、韓国人一人ずつの計十一人の未就学児が参加し、浜松学院大、常葉大、県立大などの学生有志が日本の学校での習慣や日本語のあいさつなどを教えている。子どもたちはほとんど日本語を話せないため、ポルトガル語や韓国語が堪能なスタッフもサポートしている。
 教室四日目を迎えた二十六日は子どもたちも慣れた様子で、図工や算数の授業を受けたり、給食を食べたりして元気な表情を見せた。教師役として初参加したブラジル国籍のシルバ・ユキエさん(19)=常葉大一年=は五歳で来日し、日本の小学校で言葉の苦労を経験。「気持ちを理解できるから、少しでも役に立ちたいと思った。友達をいっぱい作ってもらいたい」と話した。

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