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ジャクピランガ=「二宮金次郎像」が取り持つ縁=小田原の小学校と生徒交流

ニッケイ新聞 2009年4月21日付け

 【レジストロ発】神奈川県の小田原市教育委員会の生涯学習政策課に勤務する古矢智子さんから三月六日、「ジャクピランガ市の州立アブ・ヤギ小中学校と小田原市にある桜井小学校の交流が決まった」とのメールが届いた。
 古矢さんは今年二月八日にジャクピランガ市に建立された二宮金次郎像を訪れた小田原市一行の団員の一人。桜井小学校は二宮金次郎の生家の近くにある学校で、日本で二宮金次郎の像が最初に寄贈された学校の一つだと言う。
 日本の学校の新学期は四月に始まる。それから交流の細かい打ち合わせをすると古矢さんは書いている。
 アブ・ヤギ校のレジナ・セリア・ダ・シルヴァ・アウヴェス校長はこの交流について次の様な談話を寄せた。「この度、小田原市の古矢智子さんから、私達のアブ・ヤギ校と桜井小学校が交流する様メールで伝えられこの上ない喜びです。桜井小学校は二宮金次郎の生家の近くに一八九三年に建てられた伝統ある小学校で六歳から十二歳までの六百五十人の生徒が学んでいるそうです。ルーベンス・アウヴェスの言葉を借りれば『先生の役目は料理人と同じです。生徒にフォークとチーズをやる前に、お腹を空かさせる事です』。正にその通りだと思います。アブ・ヤギ校と桜井小学校の同年代の生徒の交流により、彼等に日本文化、日本の習慣を知りたいと言う好奇心を沸かせることが大切だと思います。日本語とポルトガル語と言葉は違いますが、英語での通信交換を考えております」
 この「インターネットを通じて、青少年の国際交流」プロジェクトはジャクピランガ日伯文化福祉体育協会とアブ・ヤギ校の発案である。関係者はこれを機会に日本とブラジルの若者達の交流が盛んになっていくことを願っている。(金子国栄さん通信)

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