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東西南北

ニッケイ新聞 2009年4月23日付け

 十九日のサッカーサンパウロ州選手権準決勝第二戦で、コリンチアンスのロナウドが二得点に絡む活躍を見せた。ゴールの一本は彼自身、もう一本も彼のパスを受けたドウグラスが決めた。「ロナウドが以前の姿を取り戻し、コリンチアンスを決勝に導いた」と書いた伊紙もあったのは、国際サッカー連盟や欧州各国では今も注目されている証拠だ。サントスとの決勝戦は二十六日と五月三日。
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 母親取り違え事件(本紙既報)が起きたリオ市で今度は遺体の取り違え事件。十九日朝亡くなったのは四九歳と五一歳の女性で、遺体引渡し前に家族(前夫と息子)が確認したという。普段とは異なる状況下、緊張や混乱が起きた事は想像に難くないが、通夜の席で気付いた家族が病院を訴えた。指紋確認後、遺体の再引渡しが行われ、二十一日に埋葬された。それにしても、またリオ?
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 チラデンテスの二十一日、ミナスの反乱の記念式典でアエシオ・ネーヴェス知事が、「この式典の司会は今回が最後」と意味深長な発言。会場には「アエシオ、大統領!」との横断幕もあり、党の決定を待たずに大統領選出馬を表明したものとの見方が広がっている。牽制された形のセーラサンパウロ州知事の今後の動きも注目される。
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 サンパウロ市での二十一日の注目の出来事は、独立記念広場でのコンサート。イタリア人テノール歌手アンドレア・ボチェッリ氏がメインでソプラノ歌手のオリヴィア・ゴーラさんらも共演したが、声の質と声量は流石の一言。二万五千人が会場を埋め、入り切れなかった人が一万人。周辺の道路に椅子を置いて聴き入る姿や、皆で一緒にフニクリ・フニクラを歌う様子も放映された。

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