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東西南北

ニッケイ新聞 2009年4月28日付け

 二十四日以降、豚インフルエンザ関連の報道が急増したが、二十七日朝の時点で、メキシコでの確認済み死者は二二人、真性患者は四〇〇人、擬似患者は一六〇〇人といい実数はまだ拡大するようだ。米国やカナダ、イタリアの真性患者は四〇人、六人、一人とされ、南米ではコロンビアで擬似患者が九人他、ペルーでも擬似患者との報告もある。新しい病気やウイルスが出て来る度に、新薬開発が始まり、薬品耐性の強いウイルスが出て来るなどの問題もあるが、メキシコ行きやメキシコ帰りの飛行機の監視を決めた国も七カ国。予防に優る防御なしだが、今度は世界中でマスク製造会社の株価が上がる?
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 アラゴアス州のマセイオーで二十三日、強盗に襲われた母親が、後部座席の生後三カ月の男児を助け出そうとする間に、強盗が車を発進するという事件。シートベルトに絡まった状態で車の外にぶら下がった男児は、約四〇〇メートル引きずられたが、左腕に軽いケガをしただけで済んだ。死んだ息子を見るのが恐くて乗り捨てられた車に近づけなかったと、母親が二十七日に供述しているが、安全シートに入った状態のまま引きずられたため奇跡的に助かったようだ。未成年と見られる三人組の犯行だという。
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 各地でサッカーの州選手権決勝第一戦が行われた二十六日。サンパウロ州やサンタカタリーナ州では3対1、リオ州では2対2、バイア、セアラ、ゴイアス各州では2対1とそれなりに均衡した点だが、ミナス州では5対0と大差がついた。決勝レベルでこれだけの差は初めてというが、州内予選や準決勝を経てこの大差ということは、他のチームとのレベルが違い過ぎたのか、波に乗ったチームの恐さか。

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