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電気料金詐欺に注意を=職員よそおい金請求

ニッケイ新聞 2009年5月12日付け

 電気料金の詐欺に用心を――。電気会社の職員を装って金をだましとろうとする詐欺未遂事件が起きているようだ。読者の一人が十一日、間一髪で被害をまぬがれた体験談を編集部に寄せた。
 リベルダーデ地区でCDのレンタルショップを営むNさん(男性)によると、八日の夕方カーキ色の作業服を着たブラジル人の男性が電気会社「エレトロパウロ」を名乗り、点検業務で店を訪問。「ここは何番地ですか。今、電気代を調べているのだが、先月の電気代を見せてくれ」と求めてきた。
 Nさんが先月の領収書を見せたところ、男性は「レンタルショップにしては電気料を多く払っているね」と忠告したという。加えて「もう少し安くなる方法があるよ」と持ちかけてきた。
 Nさんが「何とかなるならやってくれ」と応じたところ、男性はさらに色々と説明したあげく、『250』という数字を紙に書き「これだけ払えば安くしてあげるよ」と言ってきたという。
 不審に思ったNさんが男性の服装をよくみると、「エレトロパウロ」の名札をつけていないことに気付いた。その時、男性の携帯電話に仲間とみられる別の男性から電話がかかり、いかにも会社の用件であるかのような話し方をして、Nさんを信じさせて急がせる演出までしたという。
 幸いNさんはお金を支払わずに済ませたが、知り合いにも同じ手口の男性が取引きを申し出たという。「みなさんも用心して」と呼びかけている。

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