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■ひとマチ点描■宮井さん=農業で日伯つなぎたい

ニッケイ新聞 2009年5月14日付け

 日本で脱サラ後、農業や資源の分野で事業を起こそうと考えている宮井威さん=写真=(25、大阪)が十三日来社し夢を語った。
 宮井さんは大学院で法学を学んだあと、人材紹介などの仕事をしていたが、「自分の可能性を試したいということで、インフレなどの逆境から立ち直った国、ブラジルへ行ってみよう」と思い立ったという。
 四月二十三日に初来伯し、グァタパラ移住地やさとうきび工場などへ行き、精力的に情報収集をしている。
 宮井さんは「ブラジルと日本は近い関係になる。日本には土地や資源がない。逆にブラジルにとっては計画性、礼儀などの点で、日本が必要になってくる。まずは日伯を繋ぎたい。農業はその為の手段です」と意気込みを語っていた。
 二日の午前中にセー広場付近で財布と携帯電話を盗まれ、さっそくブラジルの〃洗礼〃を受けたという宮井さん。それでも元気よく「自分がここにいる理由はまだ見つかっていないが、がんばりたい」 (仙)

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