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浜松=路上を舞台に演劇祭=ブラジル人も一座で参加

ニッケイ新聞 2009年5月26日付け

 【静岡新聞】街中でさまざまな演劇作品を繰り広げる「路上演劇祭ジャパン・イン・浜松」(同実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が二十四日、浜松市中区砂山町のサザンクロス商店街で開かれ、市内外の演劇集団や事前に開催したワークショップの受講者らが生き生きとした芝居で観客を引きつけた。
 参加者の国籍はさまざま。日系ブラジル人の田村エミリオさん(38)=同市中区=を中心とした「エミリオ一座」は移民の歴史や来日したブラジル人家族の様子を表現しながら「母国とは何か」と問いかけ、観客から大きな拍手を送られた。
 この日の公演に向けて約一カ月間ワークショップで劇表現を学んだグループは、メンバーの一員で日系インドネシア青年のルーツを元に創作した「ぼくらのひいおじいさんは日本兵だった」を熱演した。
 路上演劇祭は二〇〇一年に同市と東京で初開催し、浜松での実施は八年ぶり。マイムアーティストとして活躍する同市北区の里見のぞみさんや浜松NPOネットワークセンターのメンバーが実行委員会を組織した。

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