ホーム | 日系社会ニュース | マナウス=日本人の会社で横領事件=行方不明の3世従業員=被害額は20万レにも

マナウス=日本人の会社で横領事件=行方不明の3世従業員=被害額は20万レにも

ニッケイ新聞 2009年6月5日付け

 マナウス第十九警察は五月二十日、同市の日本人経営企業で横領事件があったとする被害届を受理した。事件は今年三月、何者かによって同社の金が使い込まれた上、小切手の偽造サインによって金が引き出されたというもので、総被害額は二十万レアルと見られる。被害届によれば、同社従業員の沼田ハツオ・シルビオ氏(36、三世)が会社の名前で銀行から借り入れを行なっていたとされるが、現在沼田夫妻は行方が分からなくなっている状態。共同経営者の山本千尋さんはニッケイ新聞の取材に対し、「会社の再生はもう無理かも知れない。信用し過ぎたのが悪かったのか…」と言葉少なに語った。

 南マットグロッソ州ドウラードス市出身の沼田氏は〇二年に就労先の日本から帰国、〇六年からマナウス市の熱帯魚の輸出取り扱い会社「K2 PEIXES TROPICAIS LTD」で働き始めた。
 被害届によれば、今年三月に会社の小切手サイン偽造が発覚、山本さんに問い詰められた翌日、同市内の住居がもぬけの殻になり、妻とともに行方不明になったという。
 届け出た被害額は、会社名義による銀行からの借入金(四万レアル)、小切手の偽造サインで引き出された金額(四万六千レアル)の計八万六千レアルで、その他、沼田夫妻が住むアパートの賃貸契約も会社の名義で行なわれている。現在、警察の手続きを待っている状態だという。
 山本さんは、「会社の売上金を着服していた可能性もあり、未払いの借金も含めると二十万レアルほどになる」と説明、「ゆくゆくは(沼田氏に)支店を任せようとも思っていた。(今回の損害で)会社立ち上げから手伝ってくれた従業員も解雇せざるをえない。被害者は私だけではない」と話している。

image_print

こちらの記事もどうぞ