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デカセギ子弟支援のISECに=パソコン・書籍など寄付=お茶の水ロータリーから

ニッケイ新聞 2009年6月24日付け

 デカセギ帰伯子弟の教育問題に取り組むNPO団体ISEC(教育文化連帯学会、吉岡黎明会長)の「かえるプロジェクト」は、この度、東京お茶の水ロータリークラブからリベルダーデ・ロータリークラブを通じて、総額六十一万円相当の寄付を受け取った。
 デカセギ帰伯子弟のブラジルへの再適応を支援する同プロジェクトは、一年前にブラジル三井物産基金からの資金援助、サンパウロ州教育局の協力を受けて始まったが、寄付が届くのはこれが初めて。
 内容は、パソコン一式とプリンターなどの周辺機器や日ポ語辞書・小学低学年向けの書籍約百五十冊。
 日本から、お茶の水同クラブの小田孝志国際委員長と夫人のみどりさんが自費で来伯。吉岡会長、同プロジェクト担当理事の中川郷子さん、サンパウロ州教育局の日野寛幸さん、ブラジル三井物産の小林正志さんが同席し、十七日午後からサンパウロ市ホテルで贈呈式が行なわれた。
 小田さんは、「経済危機の影響で、帰国後の教育が大変だという実態を知った。将来、子供らがスケールの大きな感覚で日伯のビジネスを繋ぐ人材になってほしい。少しでも力になれたら」と意向を表した。
 中川さんによれば、同プロジェクトは現在、サンパウロ市だけでも五十人の帰伯子弟に関する相談を受けており、今後増えることが予想される。
 中川さんは、日ポ両語で思考能力が不足する『ダブル・リミット』問題を指摘。「特に学齢期の子にとって言葉の壁は高く、将来への影響が大きい。しっかりと支援してあげないと」と話し、「今までISECにはパソコンもなかった。こうした支援を受けられ感謝」と述べた。

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