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ビジネスで日伯つなぐ=名古屋で第7回エキスポ=カサビ市長も訪れ、交流

ニッケイ新聞 2009年7月7日付け

 ブラジル関係のビジネス・サービス国際見本市「第七回エキスポ・ビジネス」(主催=同開催委員会、知念セルジオ会長)が、五月十五日から十七日まで、名古屋市のポートメッセなごや第3展示館で開催された。在日ブラジル人コミュニティでは最大規模の同イベント。今年も日伯、各国から企業・団体が出展したほか、講演や文化イベントなども実施され、賑わいを見せた。
 同イベントは在日ブラジルコミュニティと日本企業とのビジネス促進と交流を目的に二〇〇三年から開催されているもの。ブラジル政府・州機関や、金融、通信など幅広く関係企業・団体が出展する。
 十五日正午から行われた開会式には出展者、関係者ほか、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所、在名古屋ブラジル総領事館、トカンチンス州政府、ジェトロ名古屋、愛知・名古屋国際ビジネス・アクセス・センターなどから来賓が出席。ルイス・メンディビル・カナレス・在名古屋ペルー総領事も訪れた。
 今年は五十六の企業・団体が出展。ブラジルのアクセサリーや洋服を扱う個人経営者、ブラジル食品を販売する企業、本国の金融機関などが来場者に自社の製品、サービスをアピールした。
 また、主催者企画の「グルメ」「美容」の特設スペースでは、専門家によるデモンストレーションを行い、盛況を見せた。
 トカンチンス州公式経済ミッションも参加し、特設ブースで同州のビジネスチャンスをアピールした。
 期間中は多くの講演会も実施され、美容室チェーン「蒼鳳」の飯島秀昭代表はじめ、トカンチンス州政府関係者、ブラジル経済の専門家、税理士、ブラジルの起業サポート機関による各セミナーが随時開催され、多くの参加者が熱心に聞き入っていた。
 最終日にはサンパウロ市のジルベルト・カサビ市長が来場して講演を行なったほか、会場内を視察し、出展者、来場者と交流した。
 ニッケイ新聞の取材に対し、主催関係者は、「手ごたえとしては、来場者の目的がより具体的(ビジネス)になったと、出展者の評価を受けました。ほとんどの講演会も満員となり、ビジネスイベントとしてのクオリティがあがってきたと、認識しています」と話した。

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