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旧神戸移住センター改修=後藤さん101歳の誕生日に=西村委員長が感謝の訪問=カンピーナス

ニッケイ新聞 2009年7月24日付け

 【カンピーナス】日伯協会(兵庫県神戸市)の西村正理事長(海外日系人会館協力委員会委員長)は六月三日、「神戸市立海外移住と文化の交流センター」として生まれ変わった旧神戸移住センター改修工事に協力した、ブラジル側の団体および個人に感謝の意を示すべく、関係者と共に来伯した。一行は十四日、カンピーナス在住の後藤留吉さんを訪れ、多額の寄付への御礼と、センター内の記念碑の最上段にその名が刻まれたことを報告。後藤さんに感謝状と記念品が手渡された。
 神戸市出身の後藤さんは一九二八年、単身でグァタパラ移住地に入植。その後、山本喜誉司氏(初代文協会長)が支配人を務めた東山農場の会計助手としてカンピーナスに移り住み、時代に先駆けてポリエチレン工場を設立、一時代を築いた。カンピーナス日伯文化協会会長を務め、日系社会の発展と普及に貢献した。
 その後、後藤さんからの御礼として、市内のレストランで関係者が集まり西村理事長ら一行の歓迎会が開かれた。会では改修工事の様子をおさめたビデオが上映され、また、当日は後藤さんの百一歳の誕生日とだけあって、二重の喜びとなったようだ。
 後藤さんの謝辞のあと、用意された誕生記念のケーキカットに移り、参加者全員でパラベンスを歌い祝福した。続いて行われた祝賀会ではカンピーナス文協の花田忠義会長や、老人クラブの沖純一代表の祝辞があり、会は大いに盛り上がった。(樋口四郎通信員)

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