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東京農大会30周年シンポ=日本から3教授が来伯講演=8月1日

ニッケイ新聞 2009年7月24日付け

 【既報関連】ブラジル東京農大会(大島正敬会長)は同会創立三十周年と移民百一周年を記念して、八月一日午前九時半から午後四時半まで三重県人会館講堂(Av.Lins de Vasconselos,3352-Vila Mariana)で学術シンポジウムを開催する。
 講演会の統一テーマは「食料とエネルギーをめぐる最新技術とブラジル農業への期待」。東京農大から三輪睿太郎、鈴木昌治、豊原秀和の三教授が来伯する。講演後は質疑応答。講演者とテーマ、概要は次の通り。◎三輪睿太郎教授=「遺伝子組換え作物の開発と普及―現状と方向」。遺伝子組み替え技術の現状と成果、食品としての安全性、生態系への影響などの心配をどう見るべきかについて、日本での対応を中心に紹介する。◎城田リカルド教授(ルイス・ケイロス農業大学・サンパウロ大学)=「ブラジルにおけるバイオ燃料のポテンシャル」。世界経済の継続可能な発展、エタノールなどのバイオ燃料が持つ可能性、ブラジルの砂糖きび生産の利点、植物油をつかったバイオ・ディーゼルについて取り上げる。◎鈴木昌治教授=「バイオマスエネルギー変換技術の新展開 農大発の新規メタン発酵とエタノール発酵システム」。バイオマスを環境に優しい工業原料やバイオ燃料へ転換する技術について、同教授らが取組んでいるバイオマスの生物学的エネルギー変換技術であるメタン発酵とエタノール発酵の新規システムの開発について報告する。◎豊原秀和教授=「日本の農学の現状と東京農業大学」。明治政府の榎本武揚を生みの親として創設された東京農大の歴史、「実学主義」で「人物を畑に還す」という建学の精神に基づいて教育研究に取り組む同大の現状を紹介する。
 以上のほか、大島会長が「ブラジル東京農大生の移住小史」と題して講演する。入場は無料。昼食に弁当と飲み物を用意している。
 問い合わせは同会(電話=11・2275・0534)まで。

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