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空軍士官学校に桜植樹=ピラスヌンガ市=斉藤総司令官むかえ=フマッサ隊も慶祝飛行

ニッケイ新聞 2009年7月31日付け

 憲法擁護を旗印にサンパウロ州が連邦政府に反旗を翻した記念日の九日、サンパウロ州ならではのセレモニーがピラスヌンガ市の空軍士官学校(Academia da Forca Aerea=AFA)で行われた。ブラジル日系協会(京野吉男会長)ら十余人の使節団と共に、斉藤準一空軍総司令官、同基地のマルコ・アントニオ・カルバーロ・ペレス司令官(少将)、上田雅三連邦高裁判事が、日本移民百一周年を顕彰して沖縄桜十本を司令部前に植樹した。

 午後四時に到着した斉藤総司令官の特別機を出迎えた一行は、そのまま司令部に移動し、セレモニーに臨んだ。
 総司令官の横には、上田判事、柴田アゴスチーニョ空軍少将、ペレス司令官が並び、その正面には基地上官、その横には日系士官候補生、さらに日系協会使節団が列を作った。
 総司令官を先頭に、厳粛に植樹が行われ、頭上をフマッサ隊が二度、慶祝飛行をしてみせた。
 居あわせたブラジル人教官は「この基地に勤務して十五年ぐらいになるが、こんなセレモニーは初めて」と驚いた様子。
 ペレス司令官に、慶祝飛行までするのは珍しいのではと尋ねると、「ここでは毎日飛行機が飛んでる」と笑いながら、「シンプルだが、心のこもった式典にできたのではないかと自負する」とのべた。
 使節団の一員、池崎リカルドさんは「日本移民を顕彰して桜を植え、このようなセレモニーまでしてくれたことに心から感謝したい」と感動の面持ちだった。

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