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東西南北

ニッケイ新聞 2009年8月1日付け

 天気の荒れたサンパウロ州ピラチニンガで七月三十日、落雷で牛三七頭が死亡するという事件が起きた。雨風を避けようと、牛達が木の下に集まったところで雷に打たれたもので、三万五〇〇〇レアル相当ともいわれる被害を受けた飼い主は、死んだ牛を埋めるために市役所に助けを求めたとも。
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 サンパウロ州タツイーの下水処理場に七月三十日、一・七メートル、一五キロのワニの子供が現れ、テレビニュースなどで報道された。消防士らが捕獲した子ワニは、ソロカバの動物園に送られたが、雨による川の増水で、処理場まで入り込んだものと見られている。子ワニがいなくなった親ワニは?
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 サンパウロ市での土地家屋税滞納額トップのジョッキークラブが、資産その他の差し押さえを受けている。一八七五年創設の同クラブは、最も伝統的なクラブの一つ。七月三十一日付エスタード紙によれば、滞納額は一億五七八七万レアルで、銀行口座の資金やイベントの収益金、建造物の差し押さえで、どれだけの金額をカバーできるかは今後の計算待ちだ。その他の大口滞納者は、ショッピング・インテルラゴス、カスペル・リベロ財団、ショッピング・アリカンドゥーヴァ、アウマンド・アウヴァレス・ペンテアード財団、ショッピング・セントラル・プラザなど。全て、一〇〇〇万レアル以上の滞納だ。
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 金融危機による景気後退で失業者が増えたことなどを反映し、サンパウロ州での四~六月の殺人や窃盗が、〇八年同期に比べ一一%と一八・八%増加。強盗殺人は三六・八%も増えたが、それでも一~三月と比べ一七%減少。失業率が改善され、景気への期待が高まり始めた六月以降は、どの犯罪も減少し始めたという。

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