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晴天の下で「つつじ祭り」=援協=やすらぎホームに4千人

ニッケイ新聞 2009年8月6日付け

 援協の社会復帰センター「やすらぎホーム」(与儀昭雄経営委員長)は二日午前九時から、『第三十一回つつじ祭り』(洲崎順実行委員長)を開催した。汗ばむほどの晴天に恵まれ、四千人の来場者が祭りを楽しんだ。
 ピンク色のつつじが咲く小道を通り抜けると、屋外会場では四百五十人ものボランティアが腕まくり。毎年、地元日系団体など多くの協力を得る同祭は、苦しい経営を支える一大イベントだ。
 ずらりと並んだ食バンカの人気は、さんまの丸焼きやお好み焼き。たこ焼きを頬張る姿に、「近辺ではここでしか食べられない。これが非日系人も好きなんだよ」と笑顔の佐々木義雄ホーム長。
 飯星ワルテル連邦下議、羽藤ジョージ、神谷牛太郎両サンパウロ市議、清水オリジオ・レアル銀行取締役ら来賓、また森口イナシオ援協会長ら援協関係者も数多く訪れた。
 隣接する援協傘下「あけぼのホーム」と同ホームの視察を兼ねて訪れた大部一秋総領事夫妻は、PIPA(自閉症療育学級)の餅つきに率先して腕まくり。栄子夫人は「ブラジルで初めて。感激です」と満足の様子だった。
 PIPAは総勢十五人が百十二キロのもち米を搗いて祭りに貢献した。さらに生徒がステージで力強い太鼓を響かせた。
 また平田ジョーさん、来伯中の中平マリコさん、リベイロン・ピーレス文協のグループ民舞のYOSAKOIソーラン、琉球國祭り太鼓、レキオス沖縄太鼓が来場客を魅了した。
 与儀経営委員長は「雨続きだったのが、暑いくらいの晴天。こんなに多くの人が無償で協力してくれて皆さんに感謝。やりがいを感じる」と感無量の面持ちで語っていた。

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