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アサイに新調理センター=生徒の健康増進を目的に=日本政府が草の根協力

ニッケイ新聞 2009年8月12日付け

 日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力を得て移転・拡張工事を行っていたパラナ州アサイ市の市立調理センターが完成し十日、落成式が行われた。
 式には、佐藤宗一在クリチーバ日本国総領事、同市のボンテンポ市長、パンサン副市長、グアダギーニ市議会議長、コレイア市教育・文化局長のほか、来賓として西森ルイス州議、シェイダ州議、小岸穎郎アサイ文化協会連合会長らが出席し、市役所や同センター職員、地元住民など約三百人で落成を祝った。
 市内七つの公的教育施設向けに給食の調理、配送を行う同センターは従来、地元の学校の一角を間借りする形で運営されてきたが、ここ数年は調理する給食数の増加に伴いスペース不足に悩まされ続けてきた。昨年七月に約十三万七千レアルの草の根資金が供与され、同センター拡張とともに、新しい調理機器、事務用品が購入された。
 十日午後二時に佐藤総領事とボンテンポ市長が新装した同センターの前でテープカット。入口に設置された同協力への感謝プレートを除幕した。続いて一行はセンター内を視察し、供与された調理機器の機能、給食の配送システム等について説明を受けた。
 その後、市内中心部にある市高齢者福祉センターで落成記念式典が開催された。
 日伯両国国歌の斉唱が行われた後、佐藤総領事は、「センターが十分に活用され、市立学校に通う生徒の健康維持・増進に役立つことを強く期待する」と挨拶。ボンテンポ市長は、「これまで以上に質の高い給食を提供できるようになった」と感謝の意を述べた。
 式典の締めくくりとしてアサイ市を拠点に活動する和太鼓グループ「KESHIN WADAIKO」による演奏が披露された後、カクテル・パーティーが催された。

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