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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年8月25日付け

 「愛と美に生きるよろこび花まつり」―。汎ズットラ花卉生産者協会にある記念碑には、農業技術者・故北方邦夫さんの言葉が刻まれている。
 同協会主催のアルジャ花祭りが、今年も開幕。初日には約五千人が来場し、会場のあちこちで「きれい」という感嘆の声が聞こえた。
 パラー州ベレン市から訪れた生け花の先生は、アマゾンには咲かない花を見て「色が鮮やか」と絶賛していた。
 創立二十八年を迎える同協会の花祭りは、十八年目を数え、地元に根付いた祭りとなっている。
 しかし、同祭の開催に対し、当初は会員らの反対の声もあったという。北方さんが「花は良さを伝えてこそ価値がある」と訴え、実現に至ったそうだ。
 冒頭の言葉に表われた北方さんの思いが、訪れる人、それを見守る生産者に自然と伝わっている気がした。   (裕)

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