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宮崎60周年=「よく学び日伯の架け橋に」=東国原知事らが日語セ訪問

ニッケイ新聞 2009年8月26日付け

 宮崎県県人会創立六十周年式典出席のため来伯した東国原英夫宮崎県知事、中村幸一県議会議長、津村重光宮崎市長夫妻らが二十四日、ブラジル日本語センター(谷広海会長)を訪れ、歓迎会が催された。
 日伯保育学園(OEN)やたんぽぽ学園、日伯のびる学園などから教師や生徒ら百四十二人が駆けつけ、ブラジルと日本両国の旗を振り、賑やかに出迎えた。
 県人会理事を務める谷理事長の案内で、一行はセンター内を見学。理事長がパンフレットを用いて同センターでの研修内容やJICAの日本語教師研修制度について説明し、東国原知事は頷きながら熱心に聞き入っていた。センター内に展示された書道や絵画作品にも目を留めた。
 知事は講堂で行われたあいさつの中で、「日本語は美しい言語の一つ。日本語をきちんとしゃべることは難しいが、よく学び日伯の交流の架け橋になってもらいたい」とエールを送った。
 「私の日本語は早すぎるかもしれない、皆さん理解できていますか」と会場に集まった日本語クラスの生徒らを気遣う場面もみられた。
 教師代表の柳澤源子さんから、知事へ花束が贈呈された。
 過密スケジュールの中四十分程の短い訪問となったが、知事は出迎えた人に声を掛けるなど細かな気配りを見せ、訪れた人たちを喜ばせた。
 ニッケイ新聞に対し「ダイナミックで、成長の力を感じた」とブラジルの印象を話し、「日系社会には温かみを感じる。日本人のルーツを持ってがんばってきたのが分かった。親しみを持って尊敬を示したい」と誠意を込めて語った。

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