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世界剣道選手権=寺本が男子個人制す=日本勢14連覇を達成

ニッケイ新聞 2009年8月29日付け

 国際剣道連盟(武安義光会長)主催の、第十四回世界剣道選手権大会が二十八日、サンベルナルド・ド・カンポ市立体育館で開幕した。
 午前九時から行われた開会式では、三十九の国と地域から、袴姿の選手団が緊張した面持ちで整列。武安会長は「日頃培った技術を発揮し、選手の皆さんは最高の試合をし、互いに心を高めあう立派な大会にしてください」と挨拶した。続いてブラジル剣道連盟の児島修徳会長、ルイス・マリーニョ同市長らが挨拶をした。
 初日は男子個人戦が行われ、四つの試合場で熱戦が繰り広げられた。
 日本チーム総監督の加藤浩二男子監督(69、秋田)に話を聞くと、「選手達は、課せられた課題を着実にこなしてきた。最後の調整が見事にでき、最高のコンディションです」と語った。
 一昨年の全日本選手権覇者の寺本将司選手が試合場に現れると、会場の雰囲気はがらりと変わった。特に近年実力をつけている韓国チームの選手との対戦では、観客だけでなく選手も注目。鍔迫り合いが続き再度に渡る延長の末、小手で一本をとると大歓声があがった。
 共同通信リオ支局によれば、初日は準決勝までに日本勢が次々と敗れる波乱の展開ながら、寺本選手が順調に勝ち上がり、パク・ビョンホン選手(韓国)との決勝戦を制し栄冠を勝ち取った。日本勢は男子個人戦十四連覇を達成した。
 同大会は二十九日に女子個人・団体戦、三十日に男子団体戦が行われる。

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