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「武道は無限」の思い胸に=サンパウロ市=沖縄空手・古武道に酔う=神武会の演武会に8百人=日本から石橋館長も

ニッケイ新聞 2009年9月3日付け

 神武会ブラジル支部(フラビオ・ビセンテ・デ・ソウザ支部長)主催の「第二回沖縄空手古武道演武会」が八月三十日午後、サンパウロ市の沖縄県人会館で開催された。会場は約八百人の来場客で溢れ、立ち見も出る人気を見せた。
 同支部の演武会が開かれるのは、二〇〇七年以来二度目。開会式で与儀昭雄県人会長は、「このイベントを通し沖縄の豊かな文化と伝統を多くの人に知ってもらいたい。武道の普及や人情深い社会の形成に貢献できれば」とあいさつした。
 日本からの特別出演で参加した同支部と姉妹道場の沖縄空手道小林流・重礼館道場の石橋満雄館長(福岡、59)は、「ブラジル支部では、正しい伝統ある技や日本の武士道精神が伝えられている。琉球民謡や舞踊も良く習得されていて感心する」と述べた。
 フラビオ支部長は「武道は無限である」という題に常に知識を求め、体と心で実習する空手・古武道の修行は無限であるという意味を込めたと説明し、「沖縄の伝統的な武道をご覧いただきたい」とあいさつした。
 空手の型や分解(型の実用)、古武道の組技、棒術、杖術、古武道舞踊など迫力ある演武が披露された。琉球民謡や琉球舞踊、和太鼓ショーも盛り込まれ、計四十の演目が行われた。
 セメンテ・ド・フツロ古武道道場からは、初段の六歳からの子供たちが参加。元気ある発表に、会場から大きな声援がおこった。
 フラビオ支部長が率いる同支部のスピード感溢れる棒術や、力強いエーク舞に会場は圧倒された。
 石橋館長は、型二丁鎌の手・組技や松村のパッサイを披露。会場から大きな拍手が送られた。
 演武会の中で、マルコ・コスタさん、アンデルソン・トゥラジャノさん、ナタナエル・エウゲニオさんの三人に黒帯が授与された。
 フィナーレはカチャーシー、会場全員が立ち上がって踊りに加わり盛大に幕を閉じた。
 来場者には非日系人も多く、訪れたブラジル人の少年たちは迫力溢れる技に真剣に見入っていた。演武を見ながら、その技を真似する姿がみられた。
 休憩時間、演武会終了後には、石橋館長のもとにサインを求める子供たちが列を作った。
 自身も空手を習っているというレアンドロ・マルチンス君(18)は、「石橋先生の演武は良い刺激になった。舞踊や太鼓など日本文化を知る機会にもなった」と目を輝かせる。
 知人の応援に来ていた県人会の小波津フサコさん(沖縄県西原町)は、「前回よりも皆上手になっていて、見応えがあった」とその出来栄えに感激していた。
 二度目の来伯を果たし各道場で指導にあたった石橋館長は「ブラジルの生徒の熱心さに驚いた」と話し、「空手では礼儀や作法を学び、人間形成ができる。ブラジルの道場のさらなる発展を期待したい」と語った。
 フラビオ支部長は、「多くの人が集まってくれ嬉しい。沖縄空手道を理解してもらえたのでは」と喜びを表わしていた。

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