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「藤之会」の第1回公演=サンパウロ市=好評の『新世界歌謡道』=6百人観衆が泣き笑い

ニッケイ新聞 2009年9月4日付け

 藤間流日本舞踊学校の藤間芳之丞校長主催の第一回「藤之会」公演と、森千紗花デビュー十周年記念映画『新世界歌謡道』上映会および本人による歌唱ショーが八月三十日午後、ブラジル日本文化福祉協会の大講堂で行われ、近隣で行事が重なる中、六百人を超える観客が集まった。
 第一部の藤之会公演は、伝統的な古典舞踊を練習する同舞踊学校が、若手を呼び込むための試みとして始めたもので、新舞踊などの親しみやすい踊りを見せる。
 田畑ひろみさんの「天の羽衣」で幕を切り、非日系のマルシオ・ガルボンさんら若手が順々に一曲ずつ披露し、十三演目の「踊る!踊る!!踊る!!!」では全員総出で会場を沸かせた。
 最後に登場した藤間校長は「この中から名取りが誕生してほしい」との期待感をのべ、「若い藤之会が五年後には藤の大木になり、また五十年、百年と栄えて欲しい」と締め括った。
 来場していたサントアンドレー文協顧問の池田収一さん(87、福岡県)は「うちに分校があることは、日本文化を広める上での誇り。素晴らしい公演でした」と手放しで賞賛した。
 続いて、映画『新世界歌謡道』の上映が行われた。次々に現れる困難に、心やさしい新世界の支援者に支えられながら根性と人情で立ち向かい、伝説の歌手として復活していく、森さん扮した女性主人公の姿に、会場からは笑い声と涙が絶えなかった。
 サントアマーロから見にきていた西畑クラさん(84、三重県)は「とっても良い映画で感動した。母を思わない子供も、子供を思わない母もいないと実感した」としみじみ語っていた。
 最後に、森さん本人が登場して主題歌などを歌い、まるで映画の中から飛び出してきたかのような光景に、来場者は惜しみない拍手を送った。
 藤間校長は「ぜひ五年後にまた森さんに来てもらい、今度は剣劇などでご一緒できれば」などと語り、さっそく次回に向けた計画を練っている様子だった。

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