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今年もサンパウロ市で掃き掃除大会=ブラジルを美しくする会=セー広場等で7百人余り=「来年15周年更に盛大に」

ニッケイ新聞 2009年9月10日付け

 ブラジルを美しくする会(玉根丈之会長)主催の「第十四回掃き掃除大会」が八月十六日午前、パウリスタ通りとセー広場の二カ所で実施された。パウリスタ大通りに約六百人、セー広場には約百五十人が集まり、好天のもと、七歳の子供から大人までが和やかに清掃活動に参加した。

 パウリスタ大通りで行なわれた開会式では、飯星ワルテル下院議員が「街をきれいにするプロジェクトに感謝したい。一つでも多くのごみ、煙草の吸い殻を拾おう」とあいさつ。
 鈴木寿実行委員長は、「同大会を十四回続けられて嬉しい」と話した。
 日本を美しくする会本部から特別参加した丸山修さんは、「多くの人と共に掃除ができることにわくわくしている。活気とやる気でがんばりましょう」と呼びかけた。
 大通りでは、箒を手に区画ごとに二十のグループに分かれて開始。各グループが大通りを掃除し終えた後は、脇の通りを掃除していった。今回は、煙草の吸い殻を他のごみと分けて回収した。
 通行人のジョゼ・ジェラルド・アゼベルドさん(57)は、同活動を毎年目にして「市民の良い手本だ」と感心していた。
 大通りのウィンストン・チャーチル・ギャラリーの警備員は「(掃除の活動は)初めて見たよ。とてもいいね、最高」と参加者たちに陽気に声を掛けていた。
 セー広場には、神谷牛太郎サンパウロ市議が参加。フランシスコ・モラット市からも二十人が駆けつけ、ボーイスカウトなど多くの子供たちが掃き掃除に取組んでいた。
 崇教真光教団のエレン・ダ・ルス・レオナルジさん(20)、シレニア・ソラヤ・ヌーネスさん(30)、アンドレ・ポルトガル・マルケスさん(18)は、「こういった活動は大切。今日だけでなく、日常にしていくことが重要だと思う」と話し、楽しみながら行っていた。
 今年は、新たな団体から約百五十人が集まったという。セー広場の閉会式では、参加者から「気持ち良く掃除ができた」という感想が聞こえた。
 同会世話人の飯島秀昭さんは、「今年も上出来。来年は十五周年なので盛大に行いたい」と話していた。来年は、五月三十日に実施予定。

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