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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年9月17日付け

 十三日にあった全伯短歌大会。「ふるさとの」で始まり「ゆく」で終わらせる約束事をした独楽吟では、「ふるさとの山川テレビにうつる朝幼い日々に思い馳せゆく」(真藤浩子、五位)や「ふるさとの茸(たけ)狩りし山訪むれば家立ち並び自動車のゆく」(住谷ひさお、三位)という句もその場で作られた。普段からの日常生活への観察眼の鋭さに、まったく脱帽させられる。
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 苦労している在日ブラジル人を助けたい―。一人のアメリカ人女性が立ち上がった。岐阜県美濃加茂市の幼稚園で英語を教えるレベッカ・ページさん(24)が、「少しでも子供たちの助けに」とポルトガル語の通訳ボランティアを始めた。岐阜新聞が報じた。そんなレベッカさんを日本へ導いたのは、ブラジル留学中に出会った日系人がきっかけ。まさにグローバリゼーションの時代といえよう。
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 「良くまとまっている。母県でも日系社会をアピールしたい」―。本紙が出版した写真集『百年目の肖像』を手に絶賛するのは、福岡県から海老井悦子副知事と共に来伯した井本邦彦・福岡県議会副議長。県人会の様子を多くの議員に知ってもらいたい、と議会図書館に寄贈するとか。現在アマゾン八十周年記念祭に出席しているが、アマゾンの方もよろしくお願いしたいところ。

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