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ニッケイ新聞 2009年11月7日付け

 モアイで有名なイースター島初の日本食料理店を始めたチリ人のフランシスコ・サビエルさん。どこから聞いた名前だなと思えば、1549年に日本に初めてキリスト教を伝えたイエズス会の宣教師だ。それゆえ、日本と縁の深いキリスト教の聖人として世界的に知られている。四世紀半後、同名の人物が、今度は日本文化の伝道師として西洋に伝えるとは。なにかが一周ぐるっと回ったよう。これもグローバリゼーションの一端?
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 人文研の所長だった田中洋典さんが6日午前に亡くなった。今年3月に就任した人文研では奨学制度を導入、定期的に講演会を企画するなど、活性化に尽力していた。100周年編纂委員会では「芸能」に関する執筆も担当。コロニアの事情や歴史に詳しく、コラム子も取材に行き詰まると、相談に乗ってもらっていただけにその死が惜しまれる。心から冥福を祈りたい。
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 マリリア市日系クラブで7月に開催された第6回全伯ブラジル太鼓フェスティバル。24チームが参加する中、優勝したパラナバイの「寿太鼓」が、来年3月にさいたま市大宮で行われる「第12回全日本ジュニア太鼓コンクール」に出場することに。同グループを指導したブラジル太鼓協会の技術員・山本雄二さんは、「日本まで行って演奏できるなんてびっくり」と喜びの声。

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