ホーム | 日系社会ニュース | めぐみ学園が50周年=ロンドリーナ=市議会で酒井夫妻を顕彰=同窓生らも祝福に集う=始まりは13人から

めぐみ学園が50周年=ロンドリーナ=市議会で酒井夫妻を顕彰=同窓生らも祝福に集う=始まりは13人から

ニッケイ新聞 2009年12月3日付け

 【パラナ州ロンドリーナ発】ロンドリーナ市のめぐみ学園(酒井ルツ歩学園長)が今年創立50周年を迎えた。10月には市議会、同窓生らによる記念行事が行われ、創立者の酒井政廣・万里子夫妻の功績を称え、半世紀の歩みを祝福した。
 酒井夫妻が同市で幼稚園、日語学園を開設して50年。開園当時13人だった生徒は現在約350人に増えた。科目も日語、英語、音楽、太鼓、フットボール、シャドレスの部門が設けられ、スタッフ40人のうち教師は30人いる。
 政廣さんは名誉学園長になっているが、今も教壇に立っているため、生徒達は園長先生と呼んでいる。
 ロンドリーナ市議会は10月6日に酒井夫妻を表彰し、50周年のジプロマを贈呈した。当日は約80人の日系人が出席し、夫妻の教育界での業績を讃えた。
 10月11日には午前9時から市内のホテル・スマトラの大サロンで記念行事が武田修さんなど同窓生によって企画され、招待された父兄達も久しぶりの再会を喜び、抱擁して喜び合っていた。
 プログラムは八尋伸二牧師による感謝の礼拝、アセル元会長の鈴木勇さんによる「めぐみ学園の五十年の歩み」が語られた。その後、同窓生代表の挨拶が行われた。
 ポ語では、ブラジリアから駆けつけた連邦高等労働裁判所の小野フェルナンド英三判事、日語では第1回全伯日語弁論大会の全カテゴリーで第1位となったマルコ・アントニオ・マッシャードさんがそれぞれ挨拶をした。
 来賓祝辞ではブラジル日本語センターの谷広海理事長の代理として、丹羽義和事務局長、パラナ日伯文化連合会の嶋田巧名誉会長、佐藤宗一在クリチーバ総領事らが半世紀にわたる教育界での功績を讃えた。
 次に、酒井名誉学園長の謝辞があり、「日本語教育によって、人徳を高める教育に力を注いだ甲斐があって、各界に有能な人材を輩出し、私達の誇りとするところで、今日は人生で最も幸せと喜びを感じている一日です」と述べた。
 この後、初期の生徒であった小川ひろみさんと北川ワルデマール氏から酒井夫妻に記念品が贈られ、学園からは来賓者へ記念品が贈られた。
 終わりには、昔の生徒達の要望によって政廣さんのハーモニカ演奏が行われ、「カッコーワルツ」、「荒城の月・変奏曲」が演じられ、紙芝居「舌切り雀」を同窓生達は子供の頃に返って先生の前に座り込んで視聴していた。
 11月8日にはシャカラ・グラシオーザで、駐在員の園児、生徒らとその家族による50周年の祝賀会が行われた。(中川芳則通信員)

image_print