ホーム | 日系社会ニュース | 外国籍の子に文房具を=長野・塩尻市=クリスマスに向け呼びかけ

外国籍の子に文房具を=長野・塩尻市=クリスマスに向け呼びかけ

ニッケイ新聞 2009年12月10日付け

 長野県塩尻市で、県内の外国籍児童にクリスマスプレゼントとして文房具を贈るプロジェクトが行われている。
 信濃毎日新聞の報道によれば、「塩尻クリスマス・プロジェクト」と名づけられた同活動は今年で3年目。同市国際交流員として活動するイーノン・チェンさん(26)が協力を呼びかけている。
 チェンさんはカナダ・バンクーバー出身。同紙によれば、故郷のクリスマスで日常雑貨を買って箱に詰め、発展途上国の子どもたちに贈る活動があったという。「日本ではクリスマスが単なるお祭りになっているけれど、困っている人に手を差し伸べる日にもしてほしい」と話している。
 同市の塩尻総合文化センター入り口に設置された募集コーナーで、シャープペンシルとその替え芯、消しゴムの新品をセットで受付け。また同コーナーに子供たちのメッセージを張り出せるようになっており、集まった文房具とメッセージはブラジル人などが通う母国語教室へ贈られる予定だ。
 昨年までは児童福祉施設に寄贈していたが、今年は不況で母国へ戻る外国人労働者も増えていることなどから、運営が危機に直面している母国語教室を支援することになったという。

image_print