■ひとマチ点描■コロニア美人、誕生！？

ニッケイ新聞　２００９年１２月１２日付け

　コロニアピニャール文協で５日に開かれた聖南西文化体育連盟（ＵＣＥＳ、山村敏明会長）の役員会。日系団体の会議といえば、「おじさんばかり」というイメージがあるのだが…。
　別室では、女性たちが集まり、和気藹々（わきあいあい）と嬌声を上げていた。
　「こうやってアイシャドーを入れれば、目が大きく見えますよ」。『ドゥーダ・モリノース社』から派遣されたエステティシャンのレジアーニさんが実際に化粧をしながら、プロのテクニックを伝授＝写真＝。
　「畑仕事にお化粧はいらないから…」と照れ臭そうに話すのは、ピエダーデ文協婦人部の榎園（えのきぞの）三千代部長。
　「会合に出席すると思って来たのに、こんなことになっちゃって…」と笑う同部会計の藤田万喜子さん。「でも、良かったですよ、ね？」と見違えるようになった（？）顔をお互いに見合わせ、満更でもなさそう。
　厨房で昼食の準備の手を休め、興味深そうにエプロン姿で覗き込む婦人部のみなさんの姿も。
　実はこの婦人対象の講演会、山村会長の発案。前回の『風呂敷のつつみ方』に続き、２回目。
　「やっぱり婦人方にも喜んでもらわないとね」と太鼓腹をゆする山村会長、すでに来年の続投が決まっている。
　「聖南西からコロニアを活性化したい」と意気込む、そのアイデア力に期待したい。　　（剛）