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第4回かずま忌俳句大会=最高得点は加藤淑子さん=「白砂の朴咲きにけりかずまの忌」

ニッケイ新聞 2009年12月25日付け

 蜂鳥誌友会(富重久子主宰)主催の「第4回かずま忌」俳句大会が10日、文協サロンにおいて開催された。
 当日の兼題「かずま忌」、「虹」、「夾竹桃」、年末一切の季語で五句投句。大会に出席できない人からの各3句は当日披露された。
 一般選(7句)は披講のみとし、代表選者達(10句中、特選、次点各1句)を採点対象とした。
 大会成績、各1句を掲載する。残りは文芸欄に掲載予定。
 代表選者選は次のとおり。【富重久子選】特選「かずま賞」=加藤淑子「白妙の朴咲きにけりかずまの忌」、次点=松井明子「かずま忌や形見に欲しきハンチング」、【栢野桂山選】特選=田幹夫「句座といふ静けさにゐる師走かな」、次点=杉本紘一「夢を追ふ娘に七色の虹かかり」、【浜田一穴選】特選=山口まさを「牛船の行交う虹の河港かな」、次点=身吉尚子「夾竹桃インドの乙女瞳の強き」、【池田童夢選】特選=串間いつえ「二重虹満点パパに非ずとも」、次点=若林敦子「星つけし子供ら歌ふクリスマス」、【広田ユキ選】特選=荒井寿恵美「ふり返る四年の月日かずまの忌」、次点=畠山智子「かずま忌や縁あり席に連なりし」、【大熊星子選】特選=田幹夫「句座といふ静けさにゐる師走かな」、次点=荒井寿恵美「もう年をとらぬ遺影を拝みけり」、【佐藤孝子選】特選=近藤玖仁子「虹いでてそうめんほどよく茹で上り」、次点=広田ユキ「しほさゐの伴奏にたつ虹二重」、【浅見天童選】特選=荒井寿恵美「ふり返る四年の月日かずまの忌」、次点=若林敦子「風になり此の場に在すかずまの忌」、【杉本紘一選】特選=佐藤美恵子「燻し銀のごとホ句生れよかずまの忌」、次点=佐藤節子「師の意志を守れ蜂鳥かずまの忌」。総合得点1位=加藤淑子(11点)、2位=荒井寿恵美(10点)。

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