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絵本「やんちゃなマルキーニョ」=ジラルド2作目の邦訳出版

ニッケイ新聞 2010年1月5日付け

 ブラジルで国民的人気のある児童文学者、ジラルド著作の絵本「やんちゃなマルキーニョ(O MENINO MALUQUINHO)」(104頁、1260円)が初めて邦訳され、先月1日に静岡社から刊行された。東京都港区のブラジル大使館では、同月7日に翻訳出版記念イベントが開かれた。
 翻訳を手掛けたのはブラジル文学翻訳家の松本乃里子さん。同書では、著者ジラルドの分身のような元気な男の子マルキーニョが両親の不仲などに悩みながらも、毎日を明るく過ごす様子が描かれる。
 ブラジルでは1980年に出版され、現在までに92刷250万部を売り上げるベストセラー。すでに英語、フランス語、スペイン語、韓国語に翻訳されている。
 同社の松岡佑子会長は「単にかわいいだけでなく、メッセージ性がある本を選んだ」と話している。
 ジラルドの著作ではこのほか、世界で140万部を売り上げる代表作の「フリッチス ふしぎな色の旅(FLICTS)」(松本乃里子訳、48頁、本体1680円)が今年2月に桜風舎から発行されている。

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