ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年1月6日付け

 母県でブラジルをアピールした埼玉県人会。母県からブラジルへ芸能などが来る例はあるが、逆は珍しいのでは。準備の段階でも色々と工夫。県人会の紹介パンフは中国で印刷し輸送費を削減、イッペーの苗木は鹿児島県指宿市で育てられていたのを譲り受けた。ブラジル食は日系ブラジル人が多く住む同地域向けに販売する業者の協力を得たとか。全てをブラジルから持参するのではなく、多くの人の好意ある協力を得て実現したようだ。今回の動きが他県人会にとっての旗振り役となるか。今後の動きにも注目だ。
     ◎
 年末、幸運の女神はサンパウロ州とブラジリア在住の二人に微笑んだ。当初は8500万レアルだったメガ・セナ・ダ・ヴィラーダの賞金は、購入者が増えつづけ史上最高額の1億4490万レアルに。乗用車580万台が買えて、銀行に貯金すれば毎月の利子は72万5千レアルとかで、利子だけで毎月、家が一軒買えるほどの額。とあれば、年末のロッテリカの行列も納得。
     ◎
 今年2月桜風舎から翻訳出版されたブラジルを代表するジラルド著の「フリッチス ふしぎな色の旅(FLICTS)」。この絵本は、一昨年移民百周年記念式典のため来伯した皇太子さまに、ジョゼ・セーラサンパウロ州知事から翻訳版が贈られたことでも知られる。当時6歳だった愛子さまへの贈り物だったよう。

image_print