ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年1月14日付け

 年の暮に出した年賀状がまだ届かない―。「毎年遅れて届くんだけど、今年は特に遅いから困っちゃうわよ」という声がちらほら。「いつも必ず送ってくれる人から届かないから『とうとう鬼籍に入ったか…』と思ったら、元気だった」という冗談も。ブラジルから日本へ送る場合は確実に届くが、日本から送る場合が遅れて届いているため、問題はやはり国内。なんとかならないものか。
     ◎
 宮城県人会で開催している青葉祭りで、高橋幸衛氏が家紋の展示販売や調査をしているが、このたび同県人会では「ブラジル日本家紋研究会」の発足準備を進めているという。事務局を同県人会におく以外、詳細は,未定だが、後継者育成や日本文化を広めるのが目的だとか。日本人にとっても家紋は遠いものになりつつあるが、日系人にとっては自身のルーツを辿る一つのきっかけとなるかも。
     ◎
 日系タレントで国際的な活躍が目立つのが、ラブフォックス(LoveFoxxx)だ。サンパウロ州カンピーナス市出身で日系とドイツ系の両親を持つ25歳。カンセイ・デ・セール・セクシー(Cansei de Ser Sexy)というバンドの歌手。08年には英国の若者向け雑誌の表紙を飾り、ア・ノチシア紙12日付けは「英国で最も成功しているブラジル人歌手」と報じる。07年から3年連続で日本でも公演を果たす。新しいロックで知られるが、本名はルイーザ・ハナエ・マツシタと結構古風。

image_print