ホーム | 日系社会ニュース | 小松パウロ中将を顕彰=鹿児島県人会と日系協会=小森相談役「県人に知ってほしい」

小松パウロ中将を顕彰=鹿児島県人会と日系協会=小森相談役「県人に知ってほしい」

ニッケイ新聞 2010年2月5日付け

 日系人として初めて陸軍中将となった小松カズノリ・パウロ氏(61)が退役するのに先立ち、12月13日午後5時から、両親の出身県である鹿児島県人会で同氏を顕彰する集いが開かれ、約60人が集った。
 1948年にサンパウロ州パカエンブーで生まれた小松中将は68年に士官候補生として陸軍に入隊、02年に少将、06年に日系人として初めて中将(General de Divisao)に昇進した。両親は鹿児島県霧島市敷根出身。
 退役に先立って開かれた顕彰の集いは、鹿児島県人会とブラジル日系協会が共催。小松中将夫妻と弟夫妻はじめ、日系の陸・空軍予備大佐7人、日系団体、県人会の代表などが集った。
 小松中将はあいさつで、父親がよく鹿児島出身の明治の元勲、西郷隆盛について話していたと振り返り、鹿児島人として違った考え方をもたないといけないと教わったと思い出を語った。
 同県人会の小森広相談役は、「県人の子弟にこういう人がいることは誇り。ぜひ表彰して県人に知らせたい」と集い開催への思いを語り、中将の活躍を称えた。
 県人会と日系協会から功績を称え、記念のプレートを贈呈。ネッタ夫人にはランの花が贈られた。
 当日はまた、中将に関して鹿児島県人会90周年記念誌でページが割かれていることから、編集に携わった東治男さん(元USPピラスヌンガ農場長)から贈呈された。小森さんによれば、中将は「日本語は分らないが」としながらも喜んだ様子だったという。

image_print