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鳥取=副知事、県議らが来伯=第二アリアンサ80周年を祝して

 鳥取からは十一人――。二十二日に行われる第二アリアンサ移住地(鳥取村)入植八十周年記念式典に出席するため、二十日、鳥取県から副知事、県議会議員などからなる慶祝訪問団十一人が来伯。一行の団長をつとめる石黒豊県議会議員と藤井喜臣副知事がサンパウロ市で会見した。
 鳥取県海外協会により一九二六年に開設された第二アリアンサ。鳥取県では会館建設の支援などのほか、九四年から現在まで七人の日本語教師を派遣するなど、同移住地との関わりを保ち続けている。会見で藤井副知事は、「八十年前からの皆さんのご苦労に心から敬意を表したい」と式典出席に先立つ心境を語るとともに、「皆さんからよく話をうかがい、将来の交流継続につなげたい」と抱負を述べた。
 鳥取県からはこれまで、三代続けて歴代知事がブラジルを訪問している。今回も現職の片山善博知事の来伯が期待されていたが、地方分権問題での政府側との交渉など多忙な公務のため、このたびはかなわなかった。代りに知事からのビデオメッセージを用意してきたという。
 現在二期目の片山知事。来年四月には統一地方選挙が予定されている。昨年十一月に行われたブラジル鳥取交流センター開設十周年記念式典の際にも来伯した石黒県議は、「百周年は日伯交流の大きな節目。知事が三選されたら、ぜひ二〇〇八年にはブラジルへ来てもらい、在伯県人と交流してもらいたい」と述べた。
 昨年に続き、母県からの訪問団を迎えた加藤恵久・鳥取県人会長は「県人会としてもうれしいこと。心から感謝しています」と来訪に喜びを表した。
 一行は二十日にイビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑、在聖総領事館などを訪-問、同日夜にはブラジル鳥取交流センターで開かれる歓迎夕食会に出席する。二十一日に第二アリアンサへ向かい、式典に出席。現地では訪問団と地元野球チームとの記念親善試合なども行われる。二十三日にはサンパウロ市で開催中の県連フェスティバル・ド・ジャポンも訪問する予定だ。
 一行は離伯後、パラグアイ・イグアス移住地やニューヨークを訪れ地元鳥取県人会と交流、帰国する。
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 第二アリアンサ入植八十周年式典は二十二日午前九時から、サンパウロ州ミランドポリスの同移住地会館で開かれる。

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