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富山県総会=移住百周年式典を8月=会員に寄付を呼びかけ

ニッケイ新聞 2010年3月5日付け

 ブラジル富山県人会(根塚弘会長)は21日午前、サンパウロ市の同会館で的総会を開催し、8月1日に宮城県人会館で予定されている県人移住100周年、県人会創立50周年、富山県サンパウロ州姉妹州県提携25周年の節目の式典に向けて会員への協力を呼びかけた。
 最初に先亡者に黙祷をささげた後、根塚会長は「あちこちの県人会で会計の問題が起きているが、うちはいつもガラス張り。8月の式典は盛大にやりたいと思っているので、みなさんご協力を」とあいさつした。
 議長には昨年と同じ武部順子相談役がなり、柳シュウジ理事から09年度の会計報告が行われた。08年からの繰越金が8万2023レアルに加え、収入は2万1428レアル、支出は5万7130レアルで、単年度でみれば3万レアル余の赤字。2010年への繰越金は4万6321レアルとなった。
 さらに、昨年2月にブラジル銀行から、法律改正により以前の役員にさかのぼって定款の書類を提出するように求められ、その署名集めに時間がかかっている。その間、口座の資金が動かせないため、有志に経費を立て替えてもらっている状態だが、もうじき解決する見込みと発表された。
 今年の予算案は収入が5万5千レアル、支出が6万3500レアルで、単年度では8500レアルの赤字となる予定。
 また09年の事業報告、今年の行事計画も発表され、参加者から拍手で承認された。今年の年会費も60レアルで承認された。
 8月の式典に関し、根塚会長から準備体制について発表があった。委員長=根塚弘、副委員長=前田進、総務委員長=市川利雄、財務委員長=松本忍、北谷美恵子、渉外委員長=平松オスカル。
 続いて、市川総務委員長から予算について説明があり、式典予算が6万レアル、記念誌編纂に2万レアルと発表された。記念誌は日ポ両語で約300頁、式典後に刊行されるという。「これから寄付をお願いに回る。支部のみなさんぜひご協力を」と語った。
 当日、1910年に第2回移民船・旅順丸で渡航した富山県出身の3家族の子孫を捜している経過報告も行われた。
 最後に、中尾契信事務局長から県費留学生と技術研修員が募集中であり、「ご希望の方は至急、事務局まで」と連絡した。留学生は一年間で日本語検定試験1級程度、研修員は半年間で同3級程度。両方とも県人子孫のみ。詳細は事務局(11・3207・3083)まで問い合わせを。

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