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出版=2百品を紹介『郷土食』=著者=康本さん「次世代に伝えて」

ニッケイ新聞 2010年3月23日付け

 15日、料理研究家・康本静子さん(73、東京)が自身の著作である料理本「Cozinha Regional Japonesa(郷土食)」(A4版カラー、211頁、コジロー出版)の紹介に訪れた。同書は、ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)により昨年12月に刊行。
 各都道府県で4品ずつ約200品の料理がポ語で説明されている。県の歴史や文化、料理の由来も盛り込まれた。作り方が丁寧に記載され、全ての料理が写真付き。
 康本さんは、「コロニアで日本食が消えてしまうのが心配。日本食は寿司、刺身だけではない」と執筆動機を話す。
 その品目には、日本祭りでもお馴染みの広島のお好み焼きや、沖縄のサーターアンダギー、京都の「賀茂なすの田楽」や熊本の「いきなり団子」などが挙がる。
 「ブラジルで手に入る食材で作れる料理を集めました」と康本さん、「一世から二、三世への贈り物にもどうぞ」と案内した。
 同書は、1冊100レアル。取り扱いは、コジロー出版(サイト=www.editorakojiro.com、電話=11・3277・4121)又は、太陽堂書店(11・3207・6367)、フォノマギ竹内書店(11・3104・3329)。

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