ホーム | 日系社会ニュース | ウルグアイに日本方式提案=地デジ普及でブラジル

ウルグアイに日本方式提案=地デジ普及でブラジル

ニッケイ新聞 2010年3月31日付け

 【リオデジャネイロ共同】ブラジルのコスタ通信相は29日、ブラジリアでウルグアイのクレイメルマン産業・エネルギー・鉱業相と会談し、日本方式の地上デジタル放送規格を採用するよう要請した。国営ブラジル通信が報じた。
 ウルグアイは既に欧州方式の採用を決めている。コスタ通信相はウルグアイの翻意を促すため、日本方式用機材を購入するための信用供与や技術支援を申し出た。
 30日付の経済紙バロルによると、ルラ大統領とウルグアイのムヒカ大統領も29日に会談。これに先立ち、ムヒカ大統領は同紙に対し日本方式に切り替えるため、近く国会に関係法案を提出すると語った。
 コスタ通信相は「(日本方式を)南米全体の基準にしたい」と強調。日本方式の採用拡大に向け、キューバやホンジュラス、エルサルバドル、コスタリカの中米・カリブ海諸国と既に交渉に入り、将来的には南アフリカなどにも普及させる方針も明らかにした。
 南米では最近、エクアドルが日本方式の採用を決定し、ブラジルなどに続く6カ国目の採用国となった。

image_print