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写真家ノブオ・タカノさん=「ブラジル人モデルを日本に」=ファッション通じた日伯交流を

ニッケイ新聞 2010年4月10日付け

 東京、パリを中心に活躍するブラジル育ちのカメラマン、ノブオ・ミケランジェロ・タカノさんが来伯中だ。俳優でアシスタントを務めるチアゴさん、10代の女性モデル3人と一緒に26日に来社し、「若いブラジル人のモデルが日本で活躍し日本を知り、彼女らを通して一人でも多くの日本人がブラジルのことを知るよう、交流を進めたい」との想いを語った。
 一緒に訪れたのはamz事務所のガブリエラさん、ジュリアさん、CHERRY事務所のロベルタさん。「日本へ行ってみたい」と好奇心を持つ3人を見つめながら、タカノさんは「大きなチャンスを掴めるようにするのが、僕の役目だよね」と話す。
 今回、気に入っているというフィルムカメラのGF67プロフェッショナル(富士フィルム)を使用し、サンパウロ州エンブー市で「街と自然の二つを舞台」にガブリエラさんらを撮影した。作品を、日本の出版社へ売り込む予定だ。
 「ヴォーグ」「マリ・クレール」「プレイボーイ」などのファッション・娯楽雑誌に留まらず、「アサヒカメラ」など芸術性の高いモード写真を撮り続け、来年にはNYに事務所を再オープンさせるなど、世界をかけめぐる活動をしている。
 だが、「ブラジルが一番すき。将来のリミットがなくて、いつでも扉が開いている」と魅力を挙げ、「今までこういう(ファッションの)日伯交流って無かったから、誰かがやらなきゃいけない」とやる気をうかがわせた。

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