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ブラジル修養団=恒例キャンプに234人=共同生活で豊かな心育み

ニッケイ新聞 2010年4月16日付け

 人のために汗する喜びを知ろう―。愛と汗をモットーとする社会教育団体・ブラジル修養団連合会(桜井仁会長)は2~4日の3日間、モジ・ダス・クルーゼスのダルマ植民地の石橋稔花苗園で「第34回修養団少年少女キャンプ講習会」を実施した。モジ、スザノなどの日本語学校から7~16歳の子供たち234人が参加した。
 グループ活動を主体とした同キャンプでは、各グループの中で役割分担があり、創意工夫を凝らしながら共同生活を学ぶ。
 1日目、まずは協力しながらテントの組み立てに挑戦。園内に53個のテントが並んだ。夜は、キャンプファイヤーを囲んでのフォークダンスを楽しみ、参加者間の距離も一歩近づいた。
 イタペチ日本語学校からは9人が参加。中には初日夜に帰りたいと泣き出した子もいたようで、同校で講師を務めるJICA日系社会青年ボランティアの蒲美幸さん(32、愛知)は、「良い経験なので、最後までがんばって欲しい」と見守っていた。
 2日目は「本当にあった出来事」というテーマでグループごとに劇を作成して発表、表現豊かな演技に盛り上がった。練習の際は「僕は恥ずかしがり屋だから」と話していた荒木エメルソン君(11、静岡)も、仲間と一緒に上手に演技できた。
 夜のキャンドルサービスでは講師から親の愛情について語られ、子供たちそれぞれが親への感謝の気持ちを見つめ直す機会になったようだ。
 3日目は同園で毎年恒例の記念植樹を行い、グループごとの反省会が開かれた後、閉会式が行なわれた。
 「心を磨く話をし、子供達に希望を持たせたい」と毎年同キャンプで子供達に話をしてきたのは、元サンパウロ州議員の下本八朗さん(74、二世)。「今年も皆熱心に耳を傾けてくれた」と思いが伝わったことを喜ぶ。
 スザノ金剛寺学園から参加した伊藤理加さん(15、二世)は、今回で6回目の参加。「目標に沿ってがんばるのが楽しい」と笑顔を見せた。
 日本の修養団創立者、蓮沼門三氏の甥にあたる蓮沼芙美雄さん(75、二世)は、「違う年齢の子供が交じっていて、兄弟のように仲良くなるのが見てとれる」と子供達の成長を見つめ、「修養団の精神が伝わっている」と目を細めた。
 昨年度の日本本部への研修生・松岡ダニエルさん(23、三世)は、「日本で深く学んだ教えを活かして、さらに多くの人を引きつける会にしていきたい」と目を輝かせ、会の活動を支える。
 現在、同会では来年の創立40周年に向け、記念誌の作成や記念式典の準備などを進めているそうだ。

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