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「アマゾンから世界に」=パラー=森づくりの宮脇昭氏=ベレンで植樹と講演会

ニッケイ新聞 2010年5月4日付け

 【パラー州ベレン発】植物生態学者として著名な宮脇昭氏は、3月30日、「森はあなたが愛する人を守る」という考え方に基づいた第18回宮脇方式植樹祭(ベネヴィデス郡)と、同31日には「いのちと心と遺伝子を守るエコロジーのシナリオに基づく森づくり(ベレン・ブラジルから世界へ)」をテーマにした講演会をベレン市で開催した。
 宮脇氏は、土地古来の自然植生を生かした環境保全林作りの第一人者で、世界中に4千万本以上の木を植えたと言われている。現在も横浜国立大学名誉教授・(財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター長を務めている。
 当日は三菱商事株式会社の秋田実氏(環境・CSR推進室長)、大久保玲子氏(環境・CSR推進室森林担当マネージャ-)、ブラジル三菱商事社の塩原優氏(コーポレートスタッフ担当)と共に、3月30、31日ベレン市を訪問した。
 植樹祭は、アマゾン森林友の会(ASFLORA、佐藤卓志会長)、パラー州木材工業輸出協会(AIMEX)、三菱商事株式会社の支援のもと、ベレン郊外の国道316号沿いの25キロ地点、ベネヴィデス郡にあるAIMEX社所有の種苗園敷地内に、地元べネヴィジとサンタバルバラの小・中学生約200人と共に、午前9時に開始し、2時間かけて1500本の苗を植えた。
 宮脇氏は82歳、矍鑠として暑い日中、出る汗にも構わず、なぜ、いま、森が必要なのか。宮脇方式による植樹法(混植して競わせる)や、苗の植え方を小・中学生に丁寧に説明していた。また、1992年第1回植樹祭の植林(旧永大社―イコアラシー)と、第14回植樹祭の植林(いのちの言葉中学校・ベネヴィデス)の視察も行った。
 講演会は31日午前11時より日伯協会貴賓室で、在ベレン楠木彰首席領事、山中正二(ASFLORA副会長)、加味根良介(ASFLORA)、大西やすひろさん(AMCEL)はじめ23人の参加者のもと前記3社とパラー商工会議所(山田フェルナンド会頭)共催で開かれた。
 宮脇方式と呼ばれる、多種類の木のポット苗を密植する植樹法などプロジェクターを駆使して説明、「森を作ることで環境を保全し、人間の生命を守りましょう」と話しかけ、アマゾンから世界に向けて呼びかけましょうと訴えた。
 パラー商工会議所の山本陽三副会頭より、宮脇氏と秋田環境推進室長に感謝状と記念品が贈呈され講演会を締めくくった。

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