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「伯国ほど親日的な国ない」=聖市=コロニアが麻生前首相を歓迎=日本政府のデカセギ支援に感謝=エ婦人会バザーに飛び入りも

ニッケイ新聞 2010年5月4日付け

 前内閣総理大臣で日伯国会議員連盟を務める麻生太郎衆議院議員が、2日に来伯した。同日午後にイビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑を参拝後、文協貴賓室で日系4団体(文協、援協、県連、日伯文化連盟)共催の歓迎会が開催され、各地方から日系団体代表者など約120人が集まった。コロニアの盛大な出迎えに麻生前首相は、「予想外の歓迎を受けた。大変ありがたい」と喜びを表した。

 2日午後、大部一秋在聖総領事と共にイビラプエラ公園を訪れた麻生前首相は、開拓先没者慰霊碑を前に厳粛な面持ちでおごそかに一礼した。以前の来伯時に記帳した自身の筆跡を見て「おお」と嬉しそうに笑い、「平成廿十二年皐月二日 衆議院議員 麻生太郎」と達筆で記した。
 麻生前首相は、その後文協で開かれた歓迎会へ。日系団体からは、木多喜八郎文協会長、森口イナシオ援協会長、与儀昭雄県連会長、辰巳ジョー日伯文化連盟理事長、ウィリアン・ウー、飯星ワルテル両連邦下院議員、羽藤ジョージ聖市議らが出席した。
 木多会長は、「内閣総理大臣時代、世界的経済危機に巻き込まれた在日ブラジル人に対し、日本政府は迅速に対応して下さった」と感謝を伝えた。
 伯国の高速鉄道構想に関し「日本の技術による新幹線がブラジルの大地を走ることは、日系人の大きな誇りと夢の実現になる」と期待を込めると同時に、「経済以外のあらゆる面で日伯交流促進に努めていただき、その際に何世代にも渡り活躍する日系人の存在を忘れないでいただきたい」と強調した。
 伯日国会議員連盟のウィリアン・ウー会長は、「伯国は、日本の技術支援で多くを学ばなければならない。それに向け、日伯の国会でも協力していくことができる」と力を込めた。ウー会長、同連盟前会長を務めた飯星下議から麻生前首相に記念のプレートが贈呈された。
 麻生前首相は、「BRICsの中でも、伯国のように資源があり国民感情が親日的な国は他にない」と断定し、「今後のパナマ運河の改築で、日伯をつなぐインフラができる」と期待を示す。
 また、地上デジタルテレビ放送規格で伯国の日本ブラジル方式採択の実現に尽力した麻生前首相は、亜国、チリ、ベネズエラ、ペルーのラテンアメリカ諸国の日伯方式採用に関し、「伯国へお礼を言いにきた」と今回の来伯目的を話し、「これからさらに、日本と伯国が手をつないでいくことを願いたい」と締め括った。
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 当日、文協サロンではエスペランサ婦人会による慈善バザーが行われており、麻生前首相は自らバザーの様子を見学。気さくにバザー出品者と言葉を交わし、笑顔で握手に応じていた。
 麻生前首相は大講堂で行われていた「女性だけの歌謡祭」にも立ち寄り、司会者から紹介されると会場から歓声と大きな拍手が沸き起こった。
 麻生前首相はニッケイ新聞の取材に対して「移民の歴史がきちんと祀られている日系社会は世界でも珍しく、イビラプエラ公園の記念碑はすばらしい」と話し、「今回の日系団体の歓迎は予期しなかったもの。大変ありがたい」と笑顔で語っていた。
 「麻生前首相と握手できた!」と喜んだのは、バザーの手伝いに訪れた大西季子さん(東京、69)。「ニコニコしていていい人柄がうかがえた」と興奮気味に話し「周りの人皆に笑顔を向けていました」と前首相の様子を振り返っていた。

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