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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年5月4日付け

 最近、通勤途中に嬉しい出会いがある。それは毎朝通りかかると、必ず「おはようございます」と挨拶してくれるデカセギ夫婦。昨年11月に帰国してから、通りで朝食を売っているのだ。
 カフェをもらい世間話をしていると、茨城県常総市で働いていたと聞く。常総市は、記者が住んでいたつくば市から数駅先の街だ。
 学生時代、大学のサークル活動の一環として、友人と常総市にあるブラジル人学校で土曜日にボランティアとして日本語を教えた時期があった。
 夫婦の息子が日本へ帰りたいと懇願しているというのを聞き、クラスの子供達を思い出す。今、あの子たちは―。夫婦のように仕事を失った家族も多いはずだと思うと、胸が痛んだ。
 だがその一方、息子のために日本へ戻ると決意して働くけなげな夫婦の姿は、少し頼もしくも映った。(裕)

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