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クリチバ総領事館=「美味しいパンを食べて」=純心聖母の家に製造機供与

ニッケイ新聞 2010年5月22日付け

 草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて、日本国政府よりパラナ州クリチバ市の「純心聖母の家・デイケアセンター」に供与された業務用パン調理機器一式の引渡し式が4月18日、同センターで行われた。
 佐藤宗一在クリチバ日本国総領事、田中綾子・同センター理事長、クリチバ日伯文化援護協会の山脇ジョルジ会長らが出席。センターで働くシスターやボランティア等とともに祝った。
 当地には、長崎純心聖母会(長崎市)からシスターが派遣され、幼児教育、日本語教育、社会福祉活動を行っている。
 当地日系社会の高齢化に伴い、2008年2月に「純心聖母の家・デイケアセンター」が完成、地域の要介護者向けデイケアサービスを始めた。
 昼食並びに午前と午後の軽食を提供しているが、利用者の増加に伴い、手作りでのパンの製造が限界であったため、日本政府は同センターの支援を決め、3月3日に在クリチバ日本国総領事館で契約を締結した。
 式で田中理事長は、「日本国政府及び日本国民に心よりの感謝を申し上げたい。今回の支援は大きな恵み。要介護高齢者のケアサービスが更に充実していくことは間違いない」と述べた。
 佐藤総領事は、「周辺地域に住む要介護高齢者向け福祉活動が一層充実していくことを強く期待する。日本とブラジルの友好の絆がこの草の根資金協力を通じて一層強まることを願う」と話した。

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