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日伯議連会長に麻生外相=議員交流活発化に期待=河村事務局長は幹事長に

2006年7月6日(木)

 日ブラジル会議員連盟の会長に、麻生太郎外務大臣が就任したことが分かった。五日に開かれた同議連の会合で決まった。前会長で一日に死去した橋本龍太郎元首相の政界引退以来、会長不在が続いていた日伯議連。現職の外務大臣が会長に就任したことで、百周年に向けた国会議員レベルの活動が活発化することが期待される。
 福岡県出身の麻生外相は一九四〇年生まれで現在六五歳。吉田茂元首相は祖父、鈴木善幸元首相は義父にあたる。
 学習院大学を卒業後、米国スタンフォード大学、ロンドン大学大学院に留学。その後、西アフリカのシエラレオネに二年間、ブラジルのサンパウロにも一年間滞在した経験がある。
 麻生セメント株式会社社長を務めた後、七九年に自民党から衆議院議員に初当選。以来当選は九回を数える。衆議院外務委員長、経済企画庁長官、経済財政政策担当大臣などを歴任後、二〇〇三年から総務大臣。昨年十月から外務大臣を務めている。
 前会長で今月一日に死去した橋本龍太郎元首相が昨年八月に政界を引退して以来、不在の状態が続いていた日伯議連。このたび現職の外務大臣が就任したことで、今後、百周年に向けた議員レベルでの交流活発化が期待される。
 このほか、議連副会長には町村信孝前外相、谷津義男元農林水産大臣が就任。また、これまで事務局長だった河村建夫衆議院議員(自民)は幹事長に、新たな事務局長には藤村修衆議院議員(民主)が就任した。五日の会合では、あわせて日本・中南米国会議員連盟の役員も決定。河野洋平元外相が会長に就任した。

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